2005年11月07日

シンポジウム「皇室と国民」

 行ってきました、国民文化研究会「50周年記念の集ひ」!!目的は、小田村四郎拓大前総長(司会)、小堀桂一郎東大名誉教授、井尻千男拓大日本文化研究所所長、長谷川美千子埼玉大教授によるシンポジウム「皇室と国民」を聞くため。卒論のテーマが「現代日本人と皇室制度」で書いてますので行かないわけにはいかん!!と思い行ってまいりました。
 
 感想を先に言えば、内容はよかったんですが、期待していたほど、現代の皇位継承問題をはじめとする昨今の皇室問題については触れず。先の寛仁親王殿下のご発言に対する言及も一切なかった。話の中心は、日本の歴史上の国民と天皇の結びつきについてでしたね。シンポのテーマを正確に言い表せば「君民一体の日本国」だったでしょうか。
 そもそもパネリストの発言があまり噛み合っていなかった。長谷川先生は他の2人の発言を汲み取り、話題が発展するようなフリをするんですが、井尻、小堀両先生はかなり突っ走り気味。特に小堀先生は、歴代天皇の御製を披露するなど完全にマイペース(もちろん、天皇が民を思って詠んだ歌自体は素晴らしいものであり、先生の話は日本が常に君民一体の精神的共同体国家であったことを示す興味深いものなのだが)。小田村先生が、「司会を務めるのは初めてでして」と仰ってたが、シンポの司会の難しさを改めて痛感した。
 
 内容でよかったのは一番最初の発言で長谷川先生が仰ったお話。以下要約。
 
 先日の天皇賞で勝利を収めた松永幹夫騎手がウイニングランを終えた後、観戦していた天皇・皇后両陛下に馬上からヘルメットを取って最敬礼をした。その光景は、天皇への崇敬という国民の自然な感情の表れであり、久々に素晴らしい光景を目の当たりにした。しかし、翌日の朝日新聞は「天皇陛下は拍手を送った」と敬語も一斉使われない目を疑うような記事であった。現在の日本は、国民の自然な心(天皇・皇室への崇敬の念)をインテリが生かせていない。「皇室典範に関する有識者会議」はその際たる例である。皇室に対する崇敬の念を理論化することこそ、私たち(インテリ?)の仕事である。その作業には、2つの柱がある。一つは、天皇を頂く国柄への理解、2つめは我々自身の人間の心(数字にならない、目に見えないものを大切にする心)の理解である。

 天皇への崇敬の念の理論化。これは確かに近代以降の日本が怠ってきたことである。戦前は、不敬罪により皇室を理論化するなどとてもできなかった。戦後は、GHQの指導と敗戦のショックで天皇について語ることはタブー視されてきた。意外(?)にも、天皇についての学問的探求は近代においては常にアンダーグラウンドなものだったのである。これは俺にとって新たな発見だった。

 井尻先生が話された中には、最近俺が考えてることと全く同じ話があった。要約すると

 我々の敵はこれまで共産主義、左翼だけであった。しかし、これからは新保守主義ともいえる自由主義改革派とも闘わねばならない。

 自由主義と保守主義。自民党政権の下、50年近く共存してきた両者だが、21世紀になりその共存には亀裂が生じてきているのでは?というのは最近の俺の疑問。過度に自由を追い求めれば、伝統なり慣習なりを捨てなければならなくなるのは当然のこと。小さな政府が進めば、皇室不要論が出てくるのも当然。それに歯止めをかけれる人材が自民党には育っているのか?小泉チルドレンを見る限り、伝統より自由を追い求めそうな奴らばかりである。

 シンポ終了後は祝賀会ということで立食パーティ。その立食パーティに中川昭一農林水産大臣登場!!当日まで俺は知らんかったのでちょっぴりサプライズでした。会場の前で、防衛大の学生が制服で出迎えてくれたことに感動したらしく、「軍人が制服を着て街を歩けないのはおそらく日本だけです。海外ではどこに行っても軍人は尊敬されるが、日本では自衛官の側が制服を着ることに躊躇いが生じるような環境になっている。戦争になれば自衛官に頑張ってもらわねばならない。彼らが頑張るには、その前に政治が頑張らないといけない」といった趣旨の発言を壇上で行ってました。するとパーティー会場は大歓声&大拍手。保守系の人間にはやっぱり人気がありますな〜。中川昭一も休日なのにわざわざ参加してえらいっす。当面はWTO交渉を頑張るみたいな発言もしてたかな。皇室典範が改正されるか否かという重要なタイミングなのでとりあえず閣内残留できただけでもよしとし、安倍、麻生あたりと慎重論を唱えて改正阻止していただきたいですね。

 俺が求めてたような議論の展開にはならなかったが、とりあえず意義深いシンポではあった。意見というよりは、各先生が使われたフレーズを卒論でうまく転用したいなと。
 ああいう保守系のシンポ、パーティなんかには何度か出席経験があるが、やはり「君が代」の大合唱には心が震える。オッサンばかりだが、世の多くの教育機関における国歌斉唱より声量が大きいと思う。
 あと、軍歌の斉唱と天皇陛下万歳まである集まりは今回が初めてだった
posted by kiyo83 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 皇室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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