2006年01月19日

中国を手玉に取る独裁者の外交

 タイトルだけ見るとどこぞのブタが列車に揺られて中国を訪問したニュースについてみたいですが残念ながら違います。
 18日、リビアのカダフィ大佐の次男が訪台。陳水扁総統と会談し、陳総統のリビア訪問で合意したそうな。

台湾総統リビア訪問で合意 中国の反発必至  
 台湾の陳水扁総統は台北の総統府で18日、中国と国交を持つリビアの最高指導者カダフィ大佐の二男で実力者のセイフ・イスラム・カダフィ氏と会談し、大佐の招請に応じてリビアを公式訪問することで合意した。また大佐を台湾へ招いた。
 カダフィ大佐の有力な後継候補と目されるセイフ・イスラム氏が外交関係のない台湾を突然訪問し、陳総統をリビアに招いたことで、中国の強い反発は必至だ。
 総統府の発表によると、双方は会談で経済貿易、科学技術、軍事などの関係強化のため相互に代表事務所を設置することでも合意した。
 アメリカに制裁され続けてきたカダフィ大佐にとれば中国の反発など大したことではないんでしょう。アメリカと何十年も対峙してきた独裁者の外交感覚が垣間見れる気のするニュースです。世界で中台相手にこのように思い切った外交を展開できるのはアメリカぐらいじゃないでしょうか?何にしろ台湾が様々な国と外交を展開することは喜ばしいと思います。
 
 このニュース、まだ続きがありまして、なんと中国の李肇星外相は現在リビア訪問中なんですね。李肇星と会談したカダフィ大佐は、のうのうと「台湾独立に反対し、中国の統一を支持する」と述べたそうな。完全に中国を手玉に取っている
 次男が陳総統と台湾で会談した直後に自身(カダフィ大佐)は李肇星外相とリビアで会談する。これは間違いなくリビアのシナリオどおりでしょう。これによりリビアは最小のダメージで台湾との経済、科学、軍事交流を進展させたわけです。列車に揺られて無駄な長旅をする北東アジアの独裁者と比べれば、24時間の間でスピーディに外交を展開し、実利を上げてみせたカダフィ大佐の外交能力は一枚も二枚も上手と言ってよいでしょう。

 陳水扁とカダフィ大佐の相互訪問という外交カードをリビアがどのタイミングでいかに使うか。今後注目していきたいですね。
posted by kiyo83 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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